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第90回 全日本学生ヨット選手権大会

作成者: 関東学生ヨット連盟 広報|Nov 3, 2025 9:52:53 PM

2025年10月30日~2025年11月3日の日程で
『第90回 全日本学生ヨット選手権大会』(通称:全日本インカレ)が江の島ヨットハーバーにて行われました。

こちらの大会は、全国の地域予選を勝ち抜いた各クラス上位24校のみが出場でき、
毎年72艇のビックフリートの中で熱い戦いが繰り広げられます。

◆1日目
1日目は開会式と計測が行われました。

◆2日目
この日からいよいよレースが始まります。
全日本インカレは、最大レース数11レースの非常に長い大会です。
2日目は定刻通り出艇し、20°-30°の風の中、3レースが行われました。
終始北からの強い風が吹き、時には沈艇も見られるようなコンディションでした。

◆3日目
この日は朝から風がなく、出艇が1時間ほど見送られ
南からのシフティな海風が入ってきたタイミングでD旗が掲揚(出艇)いたしました。

風速自体はそこそこ入ってきてはいたものの風軸がなかなか定まらず、
470級は1レースのみの実施、snipe級はスタートをしたものの60°の風の振れがありNoRaceとなりました。

潮が強かったためか、ゼネラルリコールを繰り返しのスタートであり、BFDではじかれる船も多く見られました。
富士山がとても綺麗でした。

◆4日目
3日目に0~1レースの実施となったため、4日目からはスタート予定時刻が30分早まりました。
7~16knotの南風、非常強いうねりの中、3レースが実施されました。

1本目は8knotほどの順風スタートだったものの、徐々に風はあがり3本目の最後には非常に強いブローがおりてきました。
ハーバーバックに苦しむ艇も多く、トラブルに見舞われる艇も。
船の損傷は見られましたが、全選手が無事にハーバーにたどり着けたので良かったです。

◆レース4日目
昨日同様、スタート予定時刻が30分早まり、9時頃にD旗掲揚がなされました。
北からの9~14knotの風がはいり、非常に良い風の中で2レースが実施されました。

着艇後は江の島ヨットハーバー2階にて閉会式が行われ
選手たちはお互いの健闘を称えあいました。

◆総括
本大会は470級は日本大学、snipe級は早稲田大学が優勝。
総合優勝校は2011年以来14年ぶりの日本大学となりました。

 

【470級】
1位 日本大学   234pt
2位 早稲田大学  395.5pt
3位 慶應義塾大学 490pt
4位 日本経済大学 506pt
5位 同志社大学  675.3pt
6位 明海大学   760pt

【snipe級】
1位 早稲田大学  226pt
2位 日本大学   289.8pt
3位 同志社大学  436.8pt
4位 慶應義塾大学 448pt
5位 京都大学   529pt
6位 九州大学   576pt

【総合】
1位 日本大学   523.8pt
2位 早稲田大学  621.5pt
3位 慶應義塾大学 938pt
4位 同志社大学  1112.1pt
5位 京都大学   1360.6pt
6位 日本経済大学 1542pt

本大会では、ほとんどが強風レースとなりました。
特に3日目4日目は南からの大きなうねりがあり、江の島らしいコンディションでした。
波やうねりになれていない他水域の選手にとっては、非常に難しいレガッタだったのではないでしょうか。

この大会をもちまして、今年度の学生の大会は終了となります。
各大学の4年生はこれにて引退されます。4年間お疲れさまでした。

ヨット部に代わる新しい生きがいをみつけるのには、少し時間がかかるかもしれませんが
これからの人生は思ったより長いし、楽しいです。この世界は、面白いことで溢れています。
次の皆さんの生きる場所が、海にあろうとなかろうと、この大会で感じた全ての感情と経験を、
今後の人生の糧として生きていってほしいなと思います。
海にはいつでも戻ってきてください。

長い冬があけたら、またお会いしましょう。
それでは。

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