2026年度 秋季関東学生ヨット選手権大会 決勝シリーズ
2026年9月11日から始まった秋季関東学生ヨット選手権大会決勝シリーズ。
各クラスの予選シリーズを勝ち抜いた7校と、シード枠の春インカレ上位8校の計15校が全日本インカレへの切符をかけて戦う大1番です。
◆ DAY1
大会初日は、個人戦と予選に引き続いて雨空の中で実施されました。
行われた3レースはいずれも北〜北北東の軽風で、雨雲の影響で大きな振れが頻発。スコアを安定させることが非常に難しいコンディションです。
注目は優勝、入賞、そして全日本進出枠の各ライン上の争い。
470級はいずれも大接戦です。
早稲田大学が95点で首位発進するも、慶應義塾大学103点、日本大学118点、明治大学が123点と僅差で続きます。
全日本出場は9位まで。この当落戦は8位横浜国立大学204点、9位中央大学237点、10位立教大学249点です。
スナイプ級は早稲田が圧巻の走りで圧倒します。3レースを僅か40点でまとめ、2位以下(慶應義塾130点、日大142点、中央144点、明治147点)を大きくリード。
7位以内の全日本枠の争いは、6位立教大学184点、7位東京科学大学191点、8位横浜市立大学193点とこちらも僅差です。
大会は4レース終了時点でカットレース(各艇最も得点の大きいレースを除外)が入り、状況はまだ読めません。
現時点では下位の大学も2日目以降にかける士気は高いはず。
それに対して上位校が初日のリードをどれだけ保てるか、もしくは更に突き放すのでしょうか。
命運をかけた2日目に続きます。

◆ DAY2
決勝シリーズ2日目は、初日より雨量こそ少なく、基本的には曇り空のもとで行われました。
レース海面には北東からの軽風が入り、4、5レース目まではおおむね初日と似たコンディション。しかし、時折レース海面上空に現れる雨雲の影響でエリア内でも風速の差が大きく、選手たちは大いに悩んだはずです。
さらに6、7レース目には雨が止んだものの、風軸が大きく右へ回り、東寄りの風に変化。
レース中の風の振れ幅も大きく、上位校も1上マークでの順位を安定させられません。
非常にトリッキーな展開が続き、順位にも変動が生じます。
470級は慶應義塾大学が182点で首位に浮上。わずか1点差の183点で早稲田大学が2位につけ、日本大学203点、明海大学209点、明治大学213点と続きます。初日から上位を争っていた各校の差は依然として小さく、優勝争いはまさに混戦模様です。
全日本インカレ出場枠をめぐる争いも激しさを増しています。2日目終了時点では、8位中央大学381点、9位立教大学434点、10位横浜国立大学439点。初日の段階から順位が大きく動き、明暗が分かれる展開となりました。
一方のスナイプ級は、初日に圧倒的なリードを築いた早稲田大学がその勢いを維持。7レースを終えて162点と、2位の日本大学251点に89点差をつけています。
3位には259点の明治大学、4位慶應義塾大学268.8点、5位中央大学291.8点と続き、こちらも上位陣の争いが続いています。
全日本出場枠をめぐっては、6位東京科学大学297点、7位横浜国立大学333点、8位横浜市立大学345点と、こちらも激しい争いに。
難しいコンディションでいかに大崩れを防ぎ、チャンスをものにするか。まさにチームとしての総合力が問われる一日となりました。
両クラスともに、最終日は1レースを予定しています。
優勝争い、そして全日本インカレ出場権をかけた2026年の関東の熱い戦いは、明日ついに決着します。

◆ DAY3
全日本インカレへの切符をかけた3日間の戦いの最終日。
朝から選手たちは意気込んで出艇。ところが、海面では北風が大きく振れ続け、レースを行える状態になりません。そこから長い風待ちの時間に入ります。
12時を過ぎるころには南風が入り始め、再びレース実施への期待が高まりましたが、十分な風が入り切らないまま時間が経過。最終的にタイムアップとなり、3日目のレースは成立しませんでした。
470級はスタートまでこぎ着けたものの、レース中に風がなくなりNA対応。スナイプ級もゼネラルリコールからAPAとなり、こちらもレースを行うことはできませんでした。

◆ Result
470級は上位9校、snipe級は上位7校の大学が10月14~18日に西宮にて行われる全日本学生ヨット選手権大会への出場権を手にします。
9月13日時点での暫定成績は以下の通りです。
〈470級〉
1位 慶應義塾大学 182点
2位 早稲田大学 183点
3位 日本大学 203点
4位 明海大学 209点
5位 明治大学 213点
6位 東京大学 268点
7位 法政大学 291点
8位 中央大学 381点
9位 立教大学 434点
10位 横浜国立大学 439点
11位 東京科学大学 461点
12位 芝浦工業大学 528点
13位 駒澤大学 584点
14位 横浜市立大学 604点
15位 工学院大学 702点
〈snipe級〉
1位 早稲田大学 77点
2位 日本大学 162点
3位 明治大学 259点
4位 慶應義塾大学 268.8点
5位 中央大学 291.8点
6位 東京科学大学 297点
7位 横浜国立大学 333点
8位 横浜市立大学 345点
9位 東京大学 388点
10位 立教大学 391点
11位 明海大学 441点
12位 東京農工大学 535点
13位 一橋大学 610点
14位 法政大学 632点
15位 東京都立大学 680点
〈総合〉
1位 早稲田大学 260点
2位 日本大学 365点
3位 慶應義塾大学 450.8点
4位 明治大学 472点
5位 明海大学 650点
6位 東京大学 656点
7位 中央大学 672.8点
8位 東京科学大学 758点
9位 横浜国立大学 772点
10位 立教大学 825点
11位 法政大学 923点
12位 横浜市立大学 950点
◆ 終わりに
3日間を通して、選手たちは常に変化する海面と向き合い、最後まで予断を許さない大会となりました。
この決勝シリーズを戦い抜いた各校には、全日本学生ヨット選手権大会という次なる舞台が待っています。
関東を勝ち抜いた誇りを胸に、ライバルたちの思いも背負って西宮の海で戦ってきてください。
全日本進出の叶わなかった大学では、多くの4年生が現役最後のレースが終わったことになります。
今までの4年間の集大成、いかがでしたでしょうか。
ヨット部という独特な環境で過ごした日々は、人生においてかけがえのない時間になったのではないかと思います。
おそらく、ひどくつらい時や苦しいとき、悔しいとき、いろんな感情の瞬間があったと思います。
荒れ狂う波の中、耐え続けなくてはならなかった日もあったと思います。
前を走れず鬱々とした日や、船をぶつけて落ち込んだこともあるのではないでしょうか。
4年間を走り抜けた君たちは、これからどんなことでも乗り越えられる強くたくましい人間になっているはずです。
社会は時折、海よりも理不尽がことがあったりします。
でも、気分屋なお天道様に振り回されてきた君たちは、きっとしっかり地に足を付けて
前向きに歩いていくことができるはずです。
これからの人生を応援しています。そして、たまには海に戻ってきてください。
ではまた。